愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~


「さあさあ和花チャン!遠慮せず入って!

ここは本当は幹部しか入れないVIPルームなんだよ(笑)!」


「…………。」



ちょ、一言いいですか?





…どこらへんがVIPルーム゛ゥゥウウウ!?


地獄だ!絶対この中は地獄だッ!!


だってまず入り口がなんかもう駄目だよ!何か飛び散ったような赤い斑点がついてるよッ!


「チッ…さっさと入れや」


「えぇええそりゃないぜヤギさ…「あぁ゛ん!?」


「いやいや嘘ですすみません本当何言っちゃってるんでしょうねこいつ!」


…危ない、つい本音がポロリと。(オイ)


というか台詞渡られたし。本当短気だなこの人。


…そんなことを考えながらも、もちろん逆らう事なんて出来るわけがなく。


どうかあの赤い斑点は只のケチャップでありますように…


と虚しい祈りを神に捧げながら、私はその扉の中へと入っていった。


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