愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~
「え~お前等何言ってんの。和花マジ可愛くね?」
…何かここにも目がおかしい人がいたよ。
そう思ってありえない事を言い出したレッドさんを見ると、以外なことに何故か真顔で。
「確かにまぁ平凡顔だけど~肌白いしちっちゃいし。…というか仕草が?
さっきなんて目キラキラさせながら「メンチ切るんジャーの方だったんですねッ!」って。俺かなりキタわ」
…キタって何がだオイ。
そして平凡顔は認めるんですね。…別に哀しくなんてないんだからッ!(ツンデレ?)
というかいい加減離れて下さいッ!
私とレッドさんの距離はさっきと変わらないまま。
つまりは後ろから抱きしめられてる(圧し掛かられてる?)状態で。
「す、すみません、重いんですが…」
勇気を振り絞って言ってみた。
(どれだけ心の中では言ってても現実では低姿勢。だって所詮チキンですもの!)