愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~
「…………。」
無言で私の腕を引くその人は、案の定この雰囲気を作り出した張本人、マイダーリン☆もとい魔王様。
助けを求めるべく敵?だったはずの切るんジャー5人の方を見るが、
ヤギさん、イエローさん、ピンクさん、グリーンさんは今だ驚いたように固まっているし、
レッドさんにいたっては何故かペ●ちゃんのように舌を横に出し親指をグッと立てて顔の横に☆マークを飛ばしている。WAO☆お茶目!
…こうして誰にも邪魔されることなく、私は魔王様に連行されましたとさ。
めでたしめでたしッ!(現実逃避)
「…うっわあの冷酷無愛想魔王もあんな顔するんだな!」
「あんな焦った顔も切れた顔も心配そうな顔も始めて見た」
「どれもちょっとしか変わんないし…和花ちゃんが分かってたかは微妙だけどね」
「…あの万年仏頂面が…あいつのおかげ?」
「うんそうだろ~ね!まっ和花に感謝ってことかな☆龍の奴前は人間嫌いだったし、俺達にさえ壁作ってたもんね~。
それにしてもあの焦った顔…マジウケるッあははッ!今度またやろっかなぁ~!!」
「「「「(悪魔め…)」」」」
私達が去った後、残った切るんジャーの皆さんがこんな話しをしていたなんて、私には知る由もなかった。