愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~


………どうしましょう皆さん。


何か考えれば考えるほどその通りな気がしてきた(泣)!!



…うん、きっとそうだ。


だって待ってろって言ったのにいつの間にか消えてたらそりゃあ誰でも怒りますよね。


いくら可愛い子猫ちゃん達のためとはいえ、私だってそんな事されたら嫌だと思うよ、うん。


それに相手は魔王様、今までの人生経験のうちに自分の頼み(命令?)に従わなかった女なんていないんだろう。何てったってあの容姿だし。


きっと「チッざけんじゃねぇよ何平凡チキンの分際でこの俺様に逆らってんだゴラあ゛ぁん?」って感じの心境だったんだ。(和花イメージの龍雅)





…何か悪いことしちゃったなぁ。


今更ながらにそう思えてきて、そしてさすがにこの沈黙に耐え切れなくなってきたのもあって、勇気を振り絞って前を歩く魔王様に言う。


「あ、あああああの、す、すみませんでした…」


言えたぁぁあああああ!!(ガッツポーズ)


言ったよ和花ッ!頑張ったよ和花ッ!よくやったよ和花ッ!!GJ和花ッ!!脳内のチキン和花達が拍手喝采!!


うん、だってちょっと…いや、かなりどもったけどそれでもあの天下の魔王様にこの凡人チキンが話しかけたんだよッ!?自らッ!!


うん、凄い事だ。通常だったらありえない!!



< 75 / 103 >

この作品をシェア

pagetop