愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~
そんな感じで勝手に自己満足した私は、特に意味もなく、ふと魔王様の方を見た。
………へ?
その秀麗な御顔を見てまず感じたのは疑問。
何故なら、理由はまったく分からないが、何故かあの常日頃から仏頂面な魔王様が珍しく驚いたような顔をして私のほうを見ているから。
いや、身長差的には見下ろしているといったほうが正しい。
…何で驚いてるんだろう?
あっもしかしてアレか?私が急に謝ったから不意を付かれて?
だったら聞かれる前というか問い詰められる前に、自分から理由まで話してしまったほうがいいかもしれない。
だってこの御方に問い詰められるとか考えただけでも恐ろしすぎる、尋問だよ尋問ッ!!
そうチキン本能で瞬時に察知し、慌てて待っていなかった理由を付け加える。
「あ、あの、い、言い訳になってしまうんですが…
私動物大好きで!あの、久しぶりにいつも会ってる野良猫…というか子猫達に会いたくなってしまって!今日はその子達に会いに行ってたんですすみませんッ!」
最後の件はいっきに言った。
だってあの魔王様の目が私を見下ろしていると思うとパニくってしまったんです、
そうですよどうせビビリですよ悪いかコノヤロウッ!!ビビリなりに頑張ったんだよコンチクショウ!(壊れた)