愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~


やっと(精神的に)落ち着いてきたところで、恐る恐る魔王様の反応を窺う。


あんまり表情を変えないから確かではないが、どうやらまた驚いている?らしかった。


………な、何故?


あ、もしかして「子猫に会いに行くためだけにこの俺様の命令に逆らったのかこいつ」っていう感じの驚き?


そうか、きっとこの御方にとってそんなの自分の命令に逆らう理由にはならないのか、


だって凄い俺様っぽいというか世界は自分のために回ってるって思ってそうだもん。





…………ッ!?


ということは私もしかして…ボ、ボボボボボコられる…ッ!?


そんな嫌な考えが浮かんだ時…こともあろうか魔王様が私の方に近寄ってくるではありませんかッ!!


「す、すすすすみませッ…!?」


殴られるの覚悟でぎゅっと目を閉じ身構えながらも震える声で謝ると、返ってきた反応は驚くべきもので。


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