愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~
3.魔王様とデート!!
フィーバーしたっていいじゃない
ギラギラと照りつける太陽…
青々と生い茂る木々…
活気溢れる蝉の声…
「夏だ!海だ!サマーランドだ!!」
「あんたそれ最後のノリだけで言ってるでしょ」
突然叫びだした私に、心底鬱陶しそうにツッコミを入れる凛ちゃん。
ふはははは!何かもう既に見慣れた光景だが、「何だよまたかよいい加減しつけぇよ」とか思わないで頂きたい、今回はちょっと違う!
なんてったって今日は学校の終業式!そして今はその放課後!!
…ということはつまりッ!!
「夏☆休☆み☆到☆来ッ!!」
「うわぁ間の☆マーク読み難いし超イラッとくる」
何を仰います凛ちゃん!!
「だってちょ、夏だよ!?高校生の夏って言ったら、目くるめく青春の一ページでしょうがッ!!」
「最早何言いたいのか分からない。呼吸するな暑苦しい」
「呼吸するな!?暑苦しいのは私のせいじゃないよ!?」
「あんたが馬鹿みたいに叫ぶたびにCO2はいて地球温暖化促進してんのよ」
「それは凛ちゃんもでしょうが」