愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~


「…でも待てよ?」


もう起こってしまったことはこの際仕方がない、っていや仕方なくはないけど。


でも大切なのはこれからどうするかだッ!!なんて青春漫画っぽいことを言ってみたり。


「今からやっぱり嘘ですとメールする…却下!確実に殺られるッ!!明後日忘れてた振りして行かない…いやいやこっちの方がヤバイって!!」


脳みそをフル回転させて色々な打開策を考えてみる。


ああ、こんな時自分の平均ピッタリの頭を呪いたくなる、全然良い策が見つからないッ!!


…ん?そういえば…ッ!!


突然私の中にある考えが閃いた。


いやいやでもそんなに上手く行くかな?でも可能性は低くないッ!!



…私の閃いた考えはこうだ。


まず、さっきのメール。


自慢にはならないが、私は今まで自らあの魔王様にメールをしたことなど一度もない。


つまり今凛ちゃんが送ったメールが私からは初メールということになる。


う゛、酷いとか言わないで頂きたい!だって怖かったんですもんッ(泣)!!


まあとにかく…そんな今まで一度もメールして来なかった相手から、しかも私みたいな可愛くもない平凡野郎からのあんな気持ち悪いメールを相手にするだろうか?


…あの恐怖の大魔王がッ!?


< 94 / 103 >

この作品をシェア

pagetop