夏色ララバイ



脳内で怪しまれない言い訳を考えていたとき。



「…………はい」


電話は繋がり、受話器越しに女特有の声が聞こえた。


一先ず自分の携帯が見付かったことに大きな安心感を抱く。



「あの………」


受話器から遠慮がちな声。

「あ、すんません。これ俺の携帯なんすよ」


ああ、貴方の。と納得したように呟いた女から、駅前の喫煙所付近に落ちてたことを告げられる。



そういえば朝1本吸ったな。

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