百地外伝~夢と希望
あまりの突然の繋がりに、驚きはしたものの、心は冷静で。
繋がってしまえば、それはあたかも当然のことのようで。
あたしは全てを受け入れていた。
この美しい景色がそうさせるのか……
洋館から見下ろす美しい海の広がりと吹き上げてくる風、木々のざわめき、蝉の声……
あたしの心は完全に開放されていた。
「う~ん、旨い」
焼けた肉を頬張るユタの嬉しそうな顔。
すっかり打ち解けて紫苑先輩と楽しそうに語らう翔。
ゆったりと椅子に腰掛け、その様子を満足そうに眺める小太郎先生。
そして、あたしと繋がった百地。