百地外伝~夢と希望



「浮き輪もってて、溺れる奴がいるかよ……、良かった……」



あたしの発した言葉に少し安心したのか、次第にその表情は緩んでいった。


「あたしが呼んだから、助けにきてくれたの?」


「あぁ、お前の呼ぶ声が聞こえた」


「やっぱり本当なんだ。あたし達、繋がってるんだ……」


「ゆ、ゆめこ?」


あたし達から少し離れた砂浜に、ユタが呆然と立ち尽くしていた。
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