百地外伝~夢と希望

籐で編んだ脱衣籠に、何故か緊張して、綺麗に服を畳んで重ねていった。

気が付くと、すっかり裸になった紫苑先輩と翔が、タオルを掴んで立ち尽くしていた。


「夢子、遅い」


翔の差し出すタオルを俯きながら受け取った。


だって、眩しすぎる。


二人のニンフのような美しい身体に、同じ女でも、まともに目を向けることが出来ない。


綺麗過ぎるよ、二人とも……


自分の小さく膨らんだ胸を眺めて、ため息を付いた。

先頭を切って進んだ紫苑先輩が、露天風呂への扉を開けると、もうもうと立ち上がる湯気が室内にまで入ってきた。


さて、さて、どんな景色が拝めるのだろう?
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