百地外伝~夢と希望

「あの第二次世界大戦中、我々忍びは、戦争を早く終結すべく全力で戦った」

「そんなこと、教科書にだって一言も載ってないぜ!」

「あくまで忍びは陰の仕事。

いつの世でも、決して表に出ることはない。

表の世界に出ることは許されない。

だが、我々忍びの世界では、その脈歴は昔も今もずっと語り継がれる。

それが我々の誇りであり、我々の存在する意味であるから……」


「で、その心波って奴と忍がどうつながるんだよ?」


「戦争が終わり、百地心波は訳あって家族を連れて山に篭った。

その後のことは誰も詳しくは知らないんだ……

だが、その語彼の息子は山を降り、結婚して子供が生まれたと……風の便りに、確か、その名が『忍』だったような……」
< 18 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop