百地外伝~夢と希望
「あの第二次世界大戦中、我々忍びは、戦争を早く終結すべく全力で戦った」
「そんなこと、教科書にだって一言も載ってないぜ!」
「あくまで忍びは陰の仕事。
いつの世でも、決して表に出ることはない。
表の世界に出ることは許されない。
だが、我々忍びの世界では、その脈歴は昔も今もずっと語り継がれる。
それが我々の誇りであり、我々の存在する意味であるから……」
「で、その心波って奴と忍がどうつながるんだよ?」
「戦争が終わり、百地心波は訳あって家族を連れて山に篭った。
その後のことは誰も詳しくは知らないんだ……
だが、その語彼の息子は山を降り、結婚して子供が生まれたと……風の便りに、確か、その名が『忍』だったような……」