百地外伝~夢と希望
あたしの中では、とても確かなこと。
つまり、物事は起こるべくして起こる。
どんな因果関係があろうとも、それは自然の流れの中で起こるのだ。
あたしが見る予知夢は、単にその先の結果を垣間見るに過ぎない。
だから、時に、悲しい結果しか見ることができなくても、それはそれで受け入れるしかない。
未来を変えることはできない。
けれど、その先には、また新たな未来が存在する。
「だから、今が大切なんだね」
「えっ?」
そうか……、百地にはあたしの頭の中がお見通しなんだった。
「あたし達にはまだ知らされてない、根来の深い知恵が、きっとあたし達を導いてくれるよ」
「はは、深い知恵ね……、そりゃ、ご利益ありそうだ」