百地外伝~夢と希望
「ユタ、お前は翔の次に夢子の近くにいる。
お前には、俺がいなくなった後、夢子を守る立場でいてもらいたいんだ。
夢子を守ると約束してくれるなら、これからお前に俺の能力について教えてやる。
まぁ、好奇心旺盛なお前がこの話を断るとも思えないが……」
「百地くん、誤解してもらっちゃ困るな。
僕はいつだって夢子の見方だよ。
今だって、夢子を泣かそうと思ったわけじゃない。
夢子に本当のことを聞きたかっただけなんだ。
僕だって、夢子を守りたいと思ってる」
「まぁ、お前の気持ちは分かった。
だが、お前の疑いの言葉が、結果的に夢子を傷つけた。
翔のように、100%夢子を信じることが大切なんだ。
それが、夢子を守ることになる」
「100%信じる?」
「そう、夢子は巫女だから」
「巫女だから?」
「疑う余地はないんだ」