百地外伝~夢と希望
「じゃあ、明日の朝練、翔も行った方がいいんじゃない?」
明日の部活が記録会なんだもの、百地にそれを伝える為にも早く行った方がいいと思った。
「いいよ、大丈夫」
「……あたしも、早く出よっか?」
「えっ、そうしてくれる?
悪いな、夢子。
じゃ、七時でいい?」
翔が嬉しそうに笑った。
「うん、まかしといて!」
あたしだって、翔の役に立ちたいし、お荷物にはなりたくない。
はっきり言って、朝、一緒に行くのなんてどうでもいいのに。
何で、翔がそんなにこだわるのか分からない。
自分の都合、優先してくれていいのに。