この想いを君に…2
香奈達は仲良さそうに手を繋いで人混みに入っていく。

見失わないようにあたし達も後を追う。



やがて。

ホテル街にやって来て人通りが少なくなると。

悠斗はあたしの手をしっかり握って走り出した。

あたしも慌てて走りはじめる。



「おい、香奈!!」

とうとう、悠斗が叫んだ。

香奈は慌てて振り返る。

…しまった!という表情をして。
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