この想いを君に…2
「…何?」

香奈の目が別人のように冷たくあたし達を見つめる。

「香奈こそ、何やってるのよ?」

あたしは怒りを抑えながら言った。

いつ、爆発してもおかしくないくらい、自分の身体は煮え繰り返っている。

「…なんでもいいでしょ?」

「いいことないわよ!
お腹の子供、悠斗の子供じゃないでしょ?」

「むっちゃん!」

悠斗があたしの腕を引っ張った。

けど、それを振り払い、香奈を睨んだ。
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