この想いを君に…2
「…確かに香奈の家庭環境は複雑なんだ。
それを言えばむっちゃんも一緒だけどね」

切なく笑う悠斗。

「香奈の両親は再婚同士で、僕にもあまり話ないけど色々あるみたい。
僕と付き合い始めた時は毎日家に来てたよ」

そう、泊まっていく事も。

それくらい、自分の家が嫌だった。



「ただね、僕の家ってむっちゃんも知ってるだろうけど仲良いから。
段々、辛くなってきた香奈は少しずつ離れていったんだ」



そして一緒にいる違和感。



現場を見てしまった悠斗。



その喪失感は計り知れない。
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