この想いを君に…2
「だから。
僕の中ではもう終わりにしようって思ってる」

そう言ってあたしを見つめた目は。

もうすでに、悠斗の中では終わった事、と言っている気がした。

「お腹にいる子供は僕の子だと言ってるけど…
どう考えてもおかしい。
きっとあの人の子供だよ」



あたしと悠斗はそっと香奈達を見つめた。

幸せそうに笑っている。

そして時折、お腹に手を当てる香奈。

心配そうに見つめるその人。



本当に…

今すぐ、怒鳴ってやりたい。
< 9 / 177 >

この作品をシェア

pagetop