男装らいふ!?
ICU?


何で…?



「どうしたの譲ちゃん?」


「この中にいる男の子に会いたいの!」


「ごめんね、それはできないんだよ。」


「会いたいの!」


「しょうがないね…。」


そういってお医者さんは中へ入れてくれた。



その男の子を見てびっくりした。


「私と同じ位の年?しかも…、背中にこんなに大きな傷が…。」


これって私の所為?


その時再び意識を失った。




どうやら相当ショックだったようだ。


この男の子にはずっとこのX字の傷が残るんだ…。



それは私の所為なんだ…。


どうしよう。


倒れてからもその事が頭から離れなかった。



私はすぐに退院したがその男の子がどうなったかは分からなかった。



親父も教えてくれなかった。


その男の子が今の同室の田宮翔。


出会えた事でも奇跡。


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