初彼 -ハツカレ-




俺は完全に抜かされていたんだ。

今では、

優哉を抜かそうって

思う事がけっこう楽しい。









「なぁ優哉ぁー」

「何だよ」

「俺さぁ…。」

「…。」

「中川に告ったから。
変な不安して俺にあたらないでね」

「………マジで?」


優哉は俺に目を見開いて驚いた顔を見せる。



「マジ。」

「で、結果は??」

何だよコイツそんな話すんだ(笑)

しそうにないって思ってたのに(笑)



「準々決勝に勝ったら教えてやる」

「はぁ??」

だって勝たないと俺だって知らないし;;

ってか『準々決勝に勝ったら』

っていう約束はキツかったか??

あいつ等には2勝3敗中なんだよね;;

負け越してるんだ。

『決勝まで』でもよかったんだけど、

それは叶いそうに無かったからやめた。

決勝のほうがかっこいいし大きいと思うけど

俺は本当に中川と付き合いたいんだ。

だから『準々決勝』





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