初彼 -ハツカレ-
「なぁ」
「何。」
優哉は応援しながらも返事をする。
「さっきさ、何に怒ってたの。
俺に??
それとも“男”に??」
「檜野」
「は??」
檜野!?
何で檜野だけ??
木積だって話してたじゃん。
たしかに木積とか同じクラスだけど…。
何で檜野だけ…??
「その話、後で聞かせて」
「はいはい。」
優哉は興味無さそうに返事をした。
自分の事なのに;;
応援していた試合の結果は、
負け。
どんどん仲間が減って、
敵も減る。
応援は増える。
どんどん―――…・・
―――――準々決勝に近づく。