初彼 -ハツカレ-
「飛希は置いてくか♪」
「ラブラブだしねぇ;;」
羨ましい。
あたしは飛希を置いて彩貴と歩き出した。
どーせ木場先輩と行くと思うし。
部長は新田先輩と来るんじゃないかな。
っと思ったら新田先輩と萌先輩と
一緒に『仲良く』笑ってる。
「…………。」
何だかムカッとした。
「…………はぁぁ…」
おっもいため息が零れる。
「どうしたの?」
「…………部長。」
彩貴はそぅ言うと納得したみたいに
苦笑いをした。
「いいじゃん。
付き合えてるだけでも。」
「でも……」
「欲張り。」
彩貴の欲張り。
っという言葉は重く感じた。
「彩貴は檜野くんと話しないの??
しなきゃ!!」
「わかってるんだけどね///」