初彼 -ハツカレ-
「あ、檜野くん木積くん!!
一緒に行こうよ!!」
「いいよ」
檜野くんは快く了解してくれた。
これは少しでもいい方向??
彩貴の方向を見ると、
少し照れて「ありがとう」っと
言ってくれた。
そんなお礼される事でもないけど
嬉しい。
「木積くんはお祭り好き??」
あたしはすぐに
木積くんの隣に行って話し掛けた。
「嫌い」
「え?」
「嫌い。
人は多いし
うるさいし
自己中だし。」
「じゃぁ何で?」
「小泉に会いに。」
「ぇ…。」
「おぃ木積…。」
「って言ったら
どんな反応するかなぁって思って。」
っと少し意味深な感じのセリフを言って
少し舌を出した。
何だかその姿は好き。
「―――…部長が。」
「ぇ、部長??」
「何でも無い」
っと少し微笑んで歩く木積くん。
前々から思ってたけど、
不思議な人だ。