初彼 -ハツカレ-
ほとんどみんないろんな所に行っていて
あたしの周りにいたのは
飛希と彩貴と木場先輩と新田先輩。
しばらくして部長が走って来た。
「ハッ…ハァ……本当にいた…;;」
部長は苦笑いをしてあたしを見た。
「ごめんなさい…」
「お前なぁ;; 電話したんだけど;;」
「えっ;;」
携帯を取り出して電源を付けると――…
「何で電源切ってんだよ;;」
「電池無くなりそうだったから…;;」
携帯の画面には
『着信 11』
見たらほとんど部長…。
1・2個飛希と彩貴からある。
「ご、…めん・・なさぃ…」
「えっちょっ…泣くなよ!?」
「………、…」
「泣くなっ…」
顔を覗かれて、
あたしは泣かないように我慢したら
部長に小さく笑われた。
「優哉先行ってるぞ」
「あー……わかった。」
「えっ!!?」
「??」
彩貴と飛希も一緒に行っちゃったから
今いるのはあたしと部長だけ―…。