初彼 -ハツカレ-
「まじで……勘弁……///」
夜でよかった。
顔が熱い///
小泉は何ていうか……
……無邪気だ。
その無邪気さが、
何だか毒みたいだ。
笑顔を見たら胸が痛いし
さっき触れた手も、
指先から伝わった鼓動も…
何もかも無邪気な小泉に思えた。
小泉に似合う淡い色の浴衣も、
綺麗に上げた髪の毛も、
初めて見た化粧をしたところも、
白い肌も
見えるうなじも、
無邪気な笑顔も、
全て俺を苦しめる猛毒。
「ありがとっ」
「ッッ///」
ほら、
小泉はまたそーやって
俺を苦しめる。