初彼 -ハツカレ-
「久実遅かったねぇ」
ニヤニヤしてる飛希。
「何もしてないよ///」
「まだ『何かした?』とは訊いてないよ」
またやっちゃった///
あたしは1年生が全員いる
集まりに入って空いている飛希の
隣に座った。
「あーっそこあたしが座ってたのに!!」
あたしの前に現れたのは彩貴。
あたしは彩貴がゴミ捨てに行ってる間に
座ってしまったらしい…。
「………………でもいいじゃん♪」
「??」
訳がわからなくて飛希を見ると、
飛希の隣が空いていて、
その隣は……檜野くん。
3人で座る石で出来た椅子で、
木積くん・檜野くん・空白
になっている。
つまり、彩貴の席は檜野くんの隣。
「いいじゃん♪」
ニヤニヤして彩貴を見ると、
もぅ真っ赤!!
「檜野くん、隣いい??」
飛希が訊くと檜野くんは普通に
「いいよ??」
っと言って
あたし達は心の中でガッツポーズした。