初彼 -ハツカレ-
恐い話が終盤になってきた。
「ちょっと……
何でそんな恐い話するの神田くん…」
「それで、
無視した人がその場でぶっ倒れて―…」
彩貴の言葉なんて完全無視をして
話し続ける神田くん。
彩貴はもぅ両耳を強く押えて
聞えないようにして
時々「ぁー」っと声を出す。
確かにあたしは中学の時に1回聞いた事
あるから平気だし飛希もその時に聞いた
確かに初めて聞いた時に
みんな泣いていた。
彩貴は
目もぎゅーっと瞑っていて、
恐くて飛希の腕に絡まそうとしたけど、
飛希は少しSだから
わざと彩貴から逃げた。
飛希に近づけなかったら
反対側にいる檜野くんしかない。
檜野くんに泣きついちゃえ!!
夏は正直にある季節なんだ!!