初彼 -ハツカレ-
「………。」
「………。」
「………。」
何も言わないで帰り道を帰ってる
俺等3人。
優哉は疲れて何も言えないみたいだけど
俺等2人はこいつが
小泉に何を言ったのか知ってるから
今の優哉の態度にもイライラしている。
「優哉」
「んー…??」
「さっき小泉泣かしたみたいじゃん…」
「………へぇ…。」
「へぇ…じゃぁねぇよ。」
「慎吾には関係無いだろ」
「関係無いかもしんねぇけど
嫌だろ普通…“あんな事”言われたら…」
「何言ったのか知ってんのかよ…」
「知ってるけど?」
「何で…。」
「小泉が中川に言ってる所、聞いた」
「チッ」
「………は??」
今舌打ちしたよな…。
マジ意味わかんねぇ…。
「っ…俺にも色々あるんだよ...」
「それ、
好きな奴泣かしてでも隠したい事か?」
「……。」
「はぁ…。
何か言えよ…。
つーか今のお前、本当意味わかんねぇわ…」