初彼 -ハツカレ-
「今日は彩貴の話
訊こうかと思ったのに…。」
「じゃぁあたしん家来てする?」
学校から1番近いのは飛希。
彩貴の家は中学が違うから地区も違う。
ちなみに、
あたし達の隣の中学が部長達の中学で、
彩貴は方向が全く違う方向の隣だった。
檜野くんはあたし達とは反対方向の学校
木積くんは位置がわからない所の中学だ
でも木積くんの友達も何人か同じ
高校に進学しているから
そこまで遠くは無いと思う。
「小泉。
かき氷、何味がいい??」
ぼーっとしていたから
あたしはまだ肩を竦めた。
彩貴と飛希はすでに買っていて
美味しそうに食べている。
「あ、イチゴで…」
「練乳有りで?」
「あっはい!!」
何で分かったんだろ…。
「はい」
目の前には美味しそうなかき氷。
「ありがとうございます」
「いえいえ」
本当に奢ってしまった...
先輩なのに悪いなぁ…。
そぅ思って鞄の中に飴があったから
それを渡した。
「ありがと♪」
「いえ奢ってもらったんで!!」
「………。」
「?」