初彼 -ハツカレ-




そんな幸せな日々が続いたけど

卒業間近になったこの頃は、

部長を見ない日も珍しくなくなってきた。


期末試験も終わって

進学も推薦で決まっていたから

もぅ受験は終わっていた。


最近の部長はバイトをしているらしい。

木場先輩に聞いた。

木場先輩は部長と

同じ職業を目指しているけど

木場先輩は家から通える近さ。

部長は家、高校を通り過ぎて駅を7個

通った所にある。

だから独り暮らしをする事になった。


部長はその時に必要な電化製品を

買うためにバイトをしてる

ってメールで言っていた。


学費を月々払ってもらってるから

電化製品だけは

自分のお金で書いたいんだって。


そんな部長も、

好きだなぁって思った。

家族を大事にしたいんだよね。


最近は帰るのも遅いみたいで

夜の8時や9時らしい。

そんなに遅くまでバイトしてるのに

あたしはそのバイト先を知らないんだ。

知ってたら行ってみたいなぁって

言ったら絶対にダメ。

って言われた。

不貞腐れたけどダメだって言われた。





それで、

気付いたら部長達の卒業まで

残り5日になっていた。






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