初彼 -ハツカレ-
あの後、
ちゃんと優哉とは話をして部活の時間になった。
「木場先輩ッ」
「ん??」
軽く走りながら俺の所にくるのは
大好きな岩本。
「……今朝、
……大丈夫でしたか……??」
遠慮がちに訊いてくるところが
何ともかわいらしい。
「ん。何だか簡単に解決した。
ありがと、岩本」
岩本の頭を優しくポンポンッと撫でると、
岩本は嬉しそうにするから、
俺は勘違いしてしまいそうになる。
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