初彼 -ハツカレ-
「ここ座って」
あたしは亜樹に言われたところに座った。
亜樹は持っていたタオルで
あたしの髪の毛を乾かして、
仕上げはドライヤーで完璧に乾かした。
その後に亜樹のアイロンであたしの髪を
ものすごく真っすぐに―…
「ゎ…。」
ピンポーン♪
「俺は部活行くからな。
後は自分でやれ」
「ゎ、……亜樹ありがとう!!」
「別に…」
亜樹は無愛想にそぅ言ったけど顔が
赤いのが見えたからあたしは笑顔で
亜樹を見送った。
その後は服を決めて、
鞄の中身ちゃんとして、
ご飯食べて、
昨日作ったてるてる坊主を見た。
「あ……」
曇り空だ…。
ベランダに出ると少し肌寒かった。
あたしは『肌寒い』という理由で今日の
服の下はジーンズにした。
この選択をしてあたしが酷く後悔をしたのは
また後の話し。