初彼 -ハツカレ-
教室にはすでに飛希がいて、
自分の席にいた。
「はよー」
「おはよ。」
「木場先輩と何話してたの?」
「部長の事。
部長肩壊してるんだって」
「あーやっぱ?」
「知ってたの??」
「だって練習中によく
しかめっ面してんじゃん」
「ふーん……。」
よく見てるなぁ…。
「………。」
もしかして、……
飛希も部長の事好きだったりして…。
「もしかして…
好きなの…??」
「えっ!?」
飛希の顔が少し赤くなった。
顔が赤い…。
本当に部長の事好きなんだぁ...
「…部長…。」
「は? 部長??」
「え?」
「いや、何でも無い」
何だか安心してる飛希。
もしかして―…。
好きなのって……
――――木場先輩…??