初彼 -ハツカレ-
そんな話をしながら駅に向った。
来た時と違うのは、
あたしと部長との距離。
あたしは今、
部長の隣にいて話をしている。
そんな事でも、
少し嬉しいんだ。
電車に乗ると、
行きより少なかった。
部長が先に座って、
あたしが少しうろたえていると、
「早く座れば?」
って言ってあたしの腕を引いた。
「――っっ//////」
部長に腕を引かれたから、
あたしは反射的に目をつぶった。
目を開くと部長の鎖骨が目の前にあってビックリした。
あたしは部長の胸の中に
飛び込んでいたから、
あたしはもの凄い速さで離れた。