初彼 -ハツカレ-
「じゃぁ切るね。勉強頑張ってね。」
『ん。』
「………部長??」
『ん?』
「今日ね…??
………楽しかったよ。
……ありがと。」
『…ぅん。』
「バイバイ」
『お休み……』
携帯から、プープーっと機械音がして、
あたしはズボンのポケットに携帯を入れた。
部屋に入ると、
黒くて綺麗な髪を濡らしてる彩貴がいた
「飛希は??」
「お風呂入ってるよー」
「そっか。」
ちょっとチャンス??
「ねぇ彩貴?」
「ん??」
「あのね…?」
「彩貴の好きな人、
教えてくれない……??
あたしも教えるから……。」
「………………檜野…くん…。」