最後の恋。
時折、唇を離し「愛してる…。」と囁きながら何度もキスをした。暫く夜景を堪能して、「そろそろ帰りますか?」「えっ…もう帰るの?」久しぶりに逢ったのに…?「帰りたくないとか?」ニヤリと笑いながら私の顔を覗き込んでくる。 「嘘ですよ。俺ん家来ません?外は落ち着かないから、家でまったりしましょうよ。」何か何気にからかわれてる?車に乗り込むと「大人をからかわない様に!」「からかってませんよ。それに、俺も大人ですよ?」確かに…。いやいや、そうでなくて。「じゃあ嘘言わないで…?嘘はもうやだ…。」「ごめん……。」 さっきの甘いキスとは違う、少し強引なキス…。10歳年下でも、ちゃんと男なんだ…。いつの間にか私の心と体を支配してる。「さて、行きますか?止まらなくなるといけないから。」エンジンかけて、ギアを入れ、サイドブレーキを降ろす。その一つ一つが私をドキドキさせる。