最後の恋。
熱いものが、込み上げてきて、涙が止まらない…。ここまで自分を愛してくれたのって雄介君以外いない。「ごめん、洗面所行ってくるね。」「ママ、どうしたの?」花梨が突然泣き出した涙の理由が分からないでいた。「ママはね、嬉しいんだよ。」父が手招きしながら話しかける。洗面所へ行くと、目が真っ赤だし。「こりゃ、腫れるかなぁ?」蛇口を捻って冷水で顔を洗っていると「仁美ちゃん。」慌てて顔を上げると、雄介君がいた。「びっくりしたぁ…。」タオルで顔を拭くと抱きしめられた。
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