最後の恋。
「別に共演したからって何も無いですよ?俺、仁美ちゃんしか見てないし、東山里可ちゃんはホントにただの友達ですよ?」そんなの分かってる…。分かってるのに受け入れられないでいる私は、ただの子供だ…。「ねぇ、こっち向いて?」右肩に彼の左手が乗る。「……。」左手に力が篭る。もしかして、かなり怒った?「仁美ちゃん?何が不安なのか分からないけど、もしそんなに嫌なら降板します。まだクランクインじゃないし。」 そんな!「ちょっ…本気で言ってる?」雄介君の方を見ると、吹き出しながら「アハハハ。引っ掛かったしぃ~。冗談に決まってるじゃないですか。」く…くそぅ!おバカにバカ扱いされたし。手を叩きながらウケている姿を見ると、自然と私まで笑顔になる。「大丈夫ですよ。俺、仁美ちゃんしか興味ないし、好きになれないですよ?それとも、言葉だけじゃあ足りないですか?」そう言って私の唇を奪った。深いキスをして「後ろ行く?」「うん…。」 たくさんの輝く星が見てる中、私達は一つになったんだ。