最後の恋。
何で、こんな時間に香織がいるの?番組の打ち合わせは終わってる筈なのに。 ホントに浮気してるの!?食器を片付けながらも、頭の中から離れない…。「石田さぁ~ん。」甘ったるく名前を呼ぶ香織の声。私って何だろう。私の存在価値は有るの?幸せそうに「子供産んで?」って言ってくれたじゃない…。あんなに愛してくれたじゃない…。自然と涙が溢れてきた。これが私の望んだ結婚なの?大きくなったお腹を見ると、まだ見ぬ我が子が「お母さん頑張って。」て励ましてくれてる気がした。「そうだね…。」