最後の恋。

仲直り

事実ねぇ…。その後何度も留守電を聞いた。「ママ、ご飯出来たって。行こ!?」リビングに行くと「早く食べましょ?覚めちゃうわ。」と笑顔で迎えてくれる母。彼が好きだと言った、豚汁は凄く美味しくて、暖かくて…。壊れかけの私の心に染みて行った。「やっぱり作り過ぎたわ。」そう言った母が私を見た。 「私…持って行こう……か!?」そう呟くと、「そうしてちょうだい。後でタッパに入れるわね。」「ママ、何処か行くの!?」「これね、美味しいから、雄介君に持って行ってあげようと思って。」「いいなぁ…。花梨も行きたいな。」 羨ましそうな顔をして私をみるけど「ごめんね?ママ、雄介君と大事なお話しが有るの。どうしても話さなきゃいけないの…。ごめんね?」
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