最後の恋。
少し歩くと玄関の戸を開けて入った。綺麗に片付けられた大理石の玄関に靴を脱いで、スリッパを履いて歩き出す。「広~い。私ん家とは全然違うね?ママ。」確かに違う…。リビングに入ると何畳有るんだ!位、広いリビングに大画面の液晶テレビ。「あら、雄介が帰ってくるなんて珍しいわね?そちらは?」上品な女性が私達の前に現れた。顔立ちが雄介君に似てるかも…。ホントに綺麗な人。「挨拶が遅くなりまして申し訳ありませんでした。雄介さんとお付き合いさせて頂いております、西野仁美と申します。こちらは、私の娘の花梨です。宜しくお願いします。花梨、挨拶は?」「こんにちは。西野花梨です。」と小さくお辞儀をした。「初めまして。雄介の母です。遠い所をようこそ、お越し下さいました。そちらにお座りになって下さいね。」「有難うございます。では失礼します。」