最後の恋。
「雄介ったら、何も言わないものですから、たいしたおもてなしが出来無くて、ごめんなさいね?」「いえ、お構いなく。」そう言うと綺麗なグラスにお茶とジュースを入れてくれて、私達の前に置いてくれた。「雄介が女性を連れて帰って来るという事は、それなりのお付き合いしてる女性なのよね?」雄介君を見ると「この女性と結婚したいと思ってる。彼女は見ての通り、子供もいる。でも、彼女じゃないとダメなんだ。彼女以外好きになれない!だから母さん、認めて欲しい。結婚を!彼女と娘の花梨ちゃんを幸せにしたいんだ。」真剣な顔で母親を見た。クスリと小さく笑って「あなたも大人になったのね、いつの間にか。仁美さん、雄介でいいのかしら?躾も行き届いてない、まだまだ子供ですが…?」
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