最後の恋。
あまりの突然の展開に、頭がついて行かなくなった…。 「何で…なの?そんな急に…。」 「凄く大事に想う人がいる。君も知っている人だ。」 「もしかして…香織なの!?」 声が震える…。当たって欲しくないのに、智也が口にした女の名前は「そうだ…。田辺 香織だ。」愕然とした。一瞬にして、今迄守り続けたモノが音を立てて崩れていく…。 「…やだ…。別れない…。」絞り出す様に答えるけど「君にはすまないと思ってるよ…。でも、これ以上自分の気持ちに嘘はつけない…。香織を愛してる。彼女の為なら総てを捨ててもいいと思ってる。」少しも視線を逸らさない彼の目は本気だ…。悔しいけど、ホントに総てを捨てる気でいるんだ…。
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