BLACKSTONES

謎の組織




「…あった」

ナルがそう言い、俺は本を見た。 


「…え……?…あた、し…?」

「…なんだよ…これ…」


本には、ナルの名前が書かれてあった。 

「…どうゆう事…!?」
「でもお前じゃないよな?」

「あたしじゃない…あたしじゃ……」


「落ち着け!…わかってるから!」


俺は本を手にとり、そのページを詳しく見た。 


「…BLACKSTONEによって生まれた少女が…彼女によく似ている……。」

BLACKSTONE……ナルはBLACKSTONEから生まれた仮の人間なのか…!?



「……あたしが…仮の人間……」

「まだ決まったわけじゃないっ…でたらめだよ。こんなの信じたらだめだ」




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