BLACKSTONES



「きっここれ書いたやつがでたらめなんだ!だからお前は仮の人間じゃない」


「……リタ…「大変よ!!敵が襲ってきた!」」

ミキが急いで倉庫の鍵をしめた。俺達はカーテンを閉め、窓の鍵をかける。コートを羽織り、棚の中に隠れた。 


「…あたしも…いるのかな……」

「え?」

「ナルも…今から来る組織の中に……」

「……いても、関係ないだろ?」

「…うん」


正直わからなかった。ナルは仮の人間なのか…?


「ここの家は留守みたいだな、ナル」


…―――!!


窓際から声がした。 


「わかんないよ、もしかしたらいるかも。カーテンしめきるなんて得に怪しいわ。―…BLACKSTONEで作られた仮のあたし…捕まえてやるんだから」




< 13 / 67 >

この作品をシェア

pagetop