BLACKSTONES
ナルにも聞こえたかな…―
「―…彼女があたしに似てるんじゃないんだ…あたしが彼女に似てる…似てるとゆうより…あたしは彼女の半分なんだ」
「――半分?」
「うん―…彼女はあたしを探して半分を合体させたい、それによって力は強くなり頭はよくなる。運動神経も半分増える。それが彼女のねらい―…」
ナルはフードをかぶり、顔を隠した。
「…リタ…」
「――ん?」
「あたしは―…」
その時、大きな揺れが起こった。
「地震?」
「…違う…ミキが敵を説教して、あいつが発明した地震装置でうちを揺らしてあいつら逃がす気だ」