BLACKSTONES
「お前があいつを奪えばいい。協力する。…そう言いたかったんだろ、リタ」
「…よく分かったな」
「ああ、昔からの付き合いだからな。…だから安心しろ」
ルカはそう言い、コートを脱ぎ、秘密基地を歩き回る。それにミントがついて行った。
「…なんか…今すごい…ミントににらまれた気が」
「俺もした。…やきもちだよ。やきもち。」
俺はコートを脱ぎ、秘密基地にあったソファーに座った。
「あ、なあナル。さっき何か言い掛けたよな、何?」
「…あ…もういいの。ありがとう」
俺はそれより気になっていたことがあった。
『会わなくちゃいけない大事な人がいる』