BLACKSTONES

傷跡




「「うわ!すげえ!」」

俺とルカは出された料理に驚いた。いや、ルカのご飯に驚いた。 


「…ぶっ!あっははは!」

「何よ!一生懸命ルカのために作ったの!」

「ミントって料理ベタだなぁ!」

「うるさいわねチビ!」


俺のを見たら、ちゃんとした飯だった。 


「これは?」

「それはナルが作ったの。あたしがルカのはあたしがつくる!!ってワガママ聞いてくれて」


ナルは笑い、こう言った。

「あのね、ミントのご飯、おいしいから。見た目はあれだけど…あたし味見したらおいしかった」


ルカは疑うような目で料理を見ていた。

その頃俺は、ナルが作った料理のおいしさに固まった。 



< 21 / 67 >

この作品をシェア

pagetop